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by a_roofbeam

クイックドローの話

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クライミングを始めた頃からボルト側”スピリット” ロープ側”BDクイックワイヤー”の組み合わせだったが、10年以上使ってるし、思い切って更新してみた。

ボルト側”アンジュS” ロープ側”トランゴスーパーフライ”

ロープ側は単純に軽量化されただけだが、ボルト側は正統派キーロックからクリーンノーズかつモノワイヤーと大きく変わった。

ここ数ヶ月使った感想として、このチョイスは大成功だった。最初にアンジュが出たときは、小さくてロープをクリップしにくいビナ、という印象だった。だけど、あるときボルト側としてはこれが正解じゃないだろうか? と思いなおし、一個だけ購入して試してみるうちに確信できた。

軽い、小さい、クリップしやすい、ノーズの幅が均一なので回収もスムーズ、良いことずくめだ。
一番の長所は、すごく遠いボルトに「押し付けクリップ」できること。ゲートを親指で押し開けながらじゃなく、ゲートが閉じたままハンガーに押し当てるだけで軽くクリップできる。昨日MORISAMAの核心部で大変重宝しました。


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この写真のとおり、ノーズの幅が均一で、「かえし」的なでっぱりがないのが、先行していた各社クリーンノーズの製品との大きな違いだ。

今のとこフリールートでの回収のしやすさはスピリットに比べて遜色ない。

ロープ側はキーロックやクリーンノーズの利点が殆ど無いため、軽量な通常のワイヤーゲート。今となってはこのトランゴのビナは地味だが、発売当時は画期的な超軽量ビナの走りだった。当時フレンズ用にたくさん購入したものを今回流用した。

ちなみに、ボルト側のビナは自転車のチューブを輪切りにしたもので固定している。京都の某先生に教えてもらった。ロープ側は通常のペツルのゴム。よってロープ側のビナはちょっと頑張れば外せるようになっている。


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というのも、クイックドローを連結してのばすときに、上の写真のように中間部のビナはボルト側のビナにしたほうが良い。なぜなら、


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あまり知識のない人が同じルートをトライするとき、こんな間違いをされるのを未然に防ぐためだ。

ランナーの長さもついに25センチになってしまった。ロープの流れはすこぶる良い。湯河原幕岩で登ってた頃はこんな長いの腰にさげる自分なんて想像できなかったなぁ。


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おまけ、先日水の泡の終了点から回収してきた危険な残置ビナ。二枚がけだから助かってるものの、一枚だったら殺人レベルやな。こまめにチェックしましょう。

ときには某アイロン日記的に実用的なことを書いてみたいと思ったが、やっぱりあの丁寧さは真似できんなぁ。
by a_roofbeam | 2013-02-22 23:12 | クライミング