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by a_roofbeam

いつでも無になれる。無になりたい。

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とくにヤバイことを考えてるわけじゃありません(;´Д`)

昔ぼくが働いていた巨大アウトドアショップが日本から撤退して全員解雇、という祭りになった時、

ある友達が無職のことを無の人、と言い出しました。

それが気に入って無職になることを無になると今でも思ってしまう。



しつこいぐらい言ってるが今の仕事はとても面白い。

どうしても動かなかった機械をさんざんあれこれやったあげく、ほんのちょっとした事に気づいて復旧させた時は足が震えるほど自分で感動してしまうことがある。

新しい機械を美しく組み上げるのも同じように楽しい。

「金をもらって数千万のプラモを組み立ててる」とか「金をもらって最高級のパズルをやってる」とか、冗談で言ってる。

ここ数ヶ月、北陸某所で思いどうりの性能をあげられない機械を何とかしようと日夜鉄を削ったり、リレーとタイマーであれやこれや試行錯誤のくりかえしだ。



だけど、瀬戸内のおだやかな海を眺めながら、出てしまったフェリーを目で追いつつ、
照り返しの中で生ビールを飲んでいると、

ぼくはいつでも無になれると思う。

何も考えずに好きなところに行って好きなモノを食べて好きなだけ寝ていたい。
何かに追われることなく、いつまでもきれいな風景を観ていたい。

金の算段さえ付けば(*´∀`)、いつでも無になりたい。

働きたくない。

いや、理想を言えば、月に5日ぐらい働ければ十分だ。



いまはある程度好き勝手やってても、前の会社ではぼくは普通に社畜だった。

10年も一緒にニセコに通った友人の結婚式に、展示会の仕事があるから、と断ってしまったことを今はものすごく後悔しているが、その時は断るほうがとても自然に思えた。

ぼくは狂っていた。

前の仕事を続けていたら、ヨセミテなんて言葉は永遠に夢のなかの妄言だったのだろう。

好き勝手やってるぼくがこんなことを書いても、現在仕事に縛られている人はふざけた絵空事にしか聞こえないかもしれない。それについては申し訳ないと思う。

前の会社でのぼくはなぜ社畜だったのか? それは純粋に将来が不安だったからだ。だって前の会社でやっていた営業職は、自分にはとても向いてないし一生続けられる仕事と思えなかったからだ。さりとてなにかステップアップのために努力する人間でもなかった。

たまたま偶然に(たぶん)一生できそうな仕事につけた、というに過ぎない。

だけど、当時のぼくに妄想の言葉を送りたい。


仕事よりも友達の結婚式のほうが100倍価値が高い。
そして2週間の休みはファンタジーじゃない。ヨセミテでもスペインでも好きなところにいけ。


ぼくは自分で目覚めたわけじゃない。ただただ、ラッキーだっただけだ。もっとラッキーな人は世界のゴマンといるし、そうでない人もゴマンといる。

すこしずつでも、なにか変わっていければいいんじゃないだろうか?
by a_roofbeam | 2013-08-30 00:20 |